2019年 チャレンジ富士五湖4LAKESレポ⑦~今に集中せよ\(^o^)/~ゴールまで
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レポ⑦~今に集中せよ\(^o^)/~ゴールまで
94.8km地点のエイド・ステラステーションに到着。
タイムは9時間10分過ぎ。残り約5kmをエイド滞在を含めて50分弱。6分/kmペースなら約20分の貯金。普段なら勝利を確信する距離と時間。
しかし、この先は約3kmで200メートル近く登る、平均斜度7%くらいの激坂。 これが95km走ってきた後に待ち構えている。走力のある方でもここで力尽きてしまい、歩き倒したというレポや動画を幾つか拝見していた。
この3kmの激坂で、万が一足が攣ったりして13分/kmのペースで歩き倒してしまうと、20分の貯金は全部なくなる。一分一秒を削るつもりで貯金を積み重ねてきたものが、全部。
この激坂3kmを全部歩いても大丈夫というほどの余裕はない。
かといって、激坂は頑張って走って攻略しました、でも残りの2kmで脚が終わってサブ10を逃しましたでは泣くに泣けない\(^o^)/
最初の1kmを走る、次の1kmを歩く、また次の1kmを走る?エイドで給水をしながら考えるが、考えがまとまらない。時間が惜しい。同じタイミングでエイドに着いたランナーの方々に先行して出発。
走って登る。思いのほか、きつい。歩く。
どうする?今の自分にとって適切なスモールゴールはなんだ? サブ10を確実に達成できるように、体力的、時間的余裕をもって激坂を攻略するための。
・・・。
ペースは気にせず、100メートル走って、100メートル歩く。
これなら3kmの激坂を攻略した後も、残りの2kmのために時間と体力に余裕を持たせることができそう。
ガーミンで距離表示を確認。
100メートル走る。
100メートル歩く。
100メートル走る。
今に集中しろ。
みんな苦しそうに必死に走って登っていく。
さすがこの時間帯にここを走るランナーの方々、私以外は殆ど歩かずに激坂を登っていく。焦らない。ここで余計なことを考えるな。ベストな目標は設定した。今に集中してこれを繰り返すだけだ。さっき転倒したランナーの方が走って追い越していく。素直に良かったと胸を撫でおろした。
100メートル走る。
100メートル歩く。
100メートル走る。
目標を達成できないかもしれないとか、この苦しさが続くのではないかとか、怯える必要はない。
今に集中しろ。
集中
・・・
・・・
十数回、繰り返したはず。
気づくと登り坂から下り基調に変わっていた。
激坂、攻略。
残りは下り基調で約2km、残り時間は20分弱。
脚も十分残っている。サブ10は何とかなりそうだ。
でも油断は最後までできない。転倒したりしないように慎重に走らなければ。
慎重に走る。
少し進むと先行していたはずのランナーの方々が10人くらい立ち止まっていて驚いた。この人数が止まっているということは待ち時間が長めの赤信号のようだ。本当にぎりぎりの時間帯でこの信号に止まってしまっていたらと考えて、少しぞっとした。
幸いなことに殆ど待つことなく青信号に変わり、体力を温存していたのであろう他の方々は一斉にスタートダッシュ、私は最後尾を少しずつ離されながらついていく。
途中、つじちゃんが動画の中で「スタート直後は暗闇なのでここの段差に気を付けてください」と注意喚起していた段差に気を付けながら車道から歩道へ。ようやくここまで戻ってきた。と実感した。
あと少しだ。
そして競技場へ。戻ってきたランナーの名前とエントリー時に入力した豊富を読み上げるアナウンスが遠くから聞こえてくる。
私の名前も読み上げられた。
エントリーの申込フォームの中に、豊富を入力する欄もあって、その内容はゴール時に読み上げられるかもしれないと知っていた。
その時は半年近く故障続きでろくに走れなかったから、何を書くか色々迷ったけど、結局「サブ10達成!」とは書けなかった。代わりに何を書いたか思い出せなかった。
先のことは分からない、それでも、その時々でやれることはやってきた。
競技場に入ると、ゴールゲートが見えた。
自分でもこの時間にこの場所にいることが少し信じられなかったけど、どうやら夢ではないようだ。
前のランナーの方と間隔が十分に空いていたので、前のランナーの方がゴールした後、スタッフの方がゴールテープを張りなおしてくれている。
この1年半色々あったけど、やってきたことは無駄ではなかった。
そんな思いがこみ上げてきた。
自然と両手を突き上げ、ガッツポーズをしながら、ゴールテープを切った。
振り返ってコースに一礼。
100km 9時間53分35秒
ウルトラでサブ10、ようやく、達成\(^o^)/長かった
次回更新内容
チャレンジ富士五湖4LAKESレポ⑧ ゴール後と総括~週末ランナーがチャレンジ富士五湖4LAKESでサブ10を達成するブログ 最終回~