2019年 チャレンジ富士五湖4LAKESレポ④~身体と対話せよ\(^o^)/~56.4kmまで
チャレ富士レポ前回まで↓
レポ④~身体と対話せよ\(^o^)/~56.4kmまで
そして富士北麓公園に向けての登り。あまり余裕はないけど想定ペースで来れている筈。ペース表がないので大体でしか分かりませんが\(^o^)/
登り坂が続く。頑張りすぎて脚と心肺に負担をかけすぎないよう慎重に登る。
このあたりから右膝、左ハムストリングス、そして左スネに違和感を覚えるようになる\(^o^)/右膝と左ハムリングスは酷くなりそうだったらストレッチをすれば走り続けることはできる筈。
問題は左スネ。
ほんの3か月弱前、守谷ハーフのDNSの原因となった故障。違和感を覚えると、すぐに歩くのも支障をきたす痛みに変わる。走れなくなって、とぼとぼと歩いている私の横を、みんな楽しそうに、走って抜かしていった。惨めだった。
結局トリガーポイントを特定できず、原因の可能性がある場所と周辺部位を慎重にほぐし続けてようやく違和感がなくなった個所。
完治したと思っていたのに、よりにもよって何故こんなタイミングで。しかも他の故障と同時多発\(^o^)/
脳がファンランではなくウルトラマラソンだと気付いた?
まだまだ序盤で、こんな状態で、走り切れるのか?坂を登りきるとスタート地点の富士北麓公園がある。DNFするにはこれ以上ないポイントだ。少し考える。
故障を繰り返して、良く言えば慎重、悪く言えば臆病になった。でもそれは悪いことだけではない筈。少しは身体と対話できるようになったから。
違和感はあってもまだ走れる、今の段階ではDNFはない。
下りへ。このくらいの傾斜なら@4:45くらいは出したいところ。ガーミンでスピードをチェック。@6:00オーバー\(^o^)/。スピードが全然出ていない\(^o^)/
登りで疲れたか、フォームが崩れているか、いずれにせよ、このペースで借金を抱え続けるとまずい。
脚の状態は心配だったけど、先日のヤビツ峠走で確認した極力脚に負担をかけずに膝と足首のクッションを使って脚を前でさばく走りを意識して、スピードを上げる。
下りながら、最後に今後はこの激坂を登らなければいけない、そのための余力を残しておかないといけないと再確認。
42.195km地点通過。タイムは3時間48分くらい。初めてサブ4を達成したいわきサンシャインマラソンがこのくらいのタイムだった。思えば遠くに来たもんだ。
急坂の起点にあるエイド「ステラシアター」を通過し、市街地へ。
下り坂ではできるだけ脚に負担をかけないように慎重に走っていたけど、左スネの違和感が増していた。少し厳しい。この違和感が痛みに変わったら、とてもではないけど走り続けられない。でも対処法が分からない。DNF?どうする?どうしよう?どうすれば良い?
市街地に入ると緩やかな下り。信号が多い。
赤信号。
誘導員さんの指示に従い、ストップ。
ウルトラのレース中のストレッチは筋肉が固まるのでしないほうがいいという意見もある。
実際にそういった場合や部位もあるんだろうけど、私の場合は何度か検証した結果、後半で可動域が狭くなりがちな股関節と肩甲骨周りのストレッチはした方が良さそうだった。そのためチャレンジ富士五湖で避けられない信号待ちの間に、股関節と肩甲骨周りのストレッチをすると決めていた。
早速、信号待ちの間に股関節と肩甲骨周り、加えて、違和感の対処法が分かっている左ハムと右膝に効くストレッチ。
信号は赤から青へ。股関節と肩甲骨周りのストレッチのお陰でスムーズに走り出せた。
しかも、左ハムと右膝は楽になった。
先へ進むと次の信号もまた赤\(^o^)/
止まる。仕方がない。
またストレッチ。今度は別の方法で股関節を伸ばす。
そして何の気なしに、
駄目でもともと、
左スネに効きそうな足首のストレッチ。
信号は赤から青へ。
走りだす。
!?
左スネの違和感が軽減した?
え、そんな、嘘だろ?
先へ進むと次の信号でまた赤\(^o^)/
3連続、赤\(^o^)/
山本さんの動画であった4連続赤でストップした場所ってここだったんだな。
と思いつつ
すぐにさっきの足首のストレッチ。
そして赤から青へ。
走り出す。
!?
ミラクル
夢じゃないのか
左スネの違和感がなくなった\(^o^)/
どういうことだ
以前はこんなことでなくならなかったのに
不思議だ
すごい
なんだこれ
驚きと喜びが抑えられずに走り続ける。
まだサブ10に望みを繋ぐことができるんじゃないか?
このまま最後まで走れるんじゃないか。
と希望を抱いていると
また赤でストップ\(^o^)/4連続。
※この市街地ではタイミングが悪いと連続して赤信号で捕まるみたいです。他のところは最長で2分ほど待つところもあるそうですが、この市街地の信号待ち時間はそんなに長くないです。信号待ちはレースを通してトータルでおそらく10回位で10分ほどでした\(^o^)/
一時はDNFも覚悟した違和感が何故か魔法のように消えて普通に走れるようになった。
この時の喜びといったらなかった。
地獄から生還した気分だったのだ。
ここから先はノリノリである。
誰が責められようか。
これは食べる!と決めていた甲斐の銘菓「くろ玉」が置いてある47.8km地点のエイド、少し奥まった広場のようなところで一瞬タイムロスが気になったけど構わず奥に進む\(^o^)/入ってすぐの左側のテントでおば様方が「美味しいよー、食べていってー」と「くろ玉」を差し出してくれていたので、「これを楽しみにここまで来ました!」と満面の笑みで伝えながら受け取ると、おば様方も笑ってくれた。あんこ美味しい\(^o^)/
その後50km通過 4:32。予定外のトラブルだらけだったけど想定通りのタイムでここまでたどり着けた。すごく嬉しかった。後で知ったけど出木杉\(^o^)/私がというより統計が凄い。
56.4km地点の足和田出張所では入り口のボランティアの方が私のゼッケンナンバーを遠目で確認した後、大声で荷物受け取りの方に伝え、受け取り場所に行くと既に私のドロップバッグが用意されている。1分1秒を削ってきた中で、こういった対応は心底ありがたかった。受け取る際に普段の私からは考えられないくらいの満面の笑みで「助かります!」とお礼を伝えた。
もう半分は過ぎている。あとはフルとちょっとの距離を平均6分/kmで走っても、貯金は20分近くある。このままサブ10いけるんじゃない(笑)?と、思った。
しかし。
そんな希望的観測が通用するほど、ウルトラは短くはなく、甘くもなかった。
山中湖で私の後ろを走っていたリピーターと思われる方たちが話していた
足和田出張所からが本当のスタートだからねー
そこまではアップみたいなもんだよ(笑)
という言葉を、すぐ後に苦しみと共に思い出すことになる。
次回更新予定
2019年 チャレンジ富士五湖4LAKESレポ⑤~気合いを注入せよ\(^o^)/~80kmまで